プライベートと収入どちらを取るか

クリニックと病院の違いについて、今回は分かりやすく3つご紹介します。まず1つ目は、入院出来る患者数が異なるという点です。入院患者数は国の法律でも決められており、病院は20人以上の患者が入院できる施設、診療所は入院設備がない場所では入院できない施設、または19人以下の患者なら入院が認めています。

2つ目は、病院やクリニックで現場で活躍するスタッフの配置する基準が異なります。クリニックは、事務員で働くスタッフ以外だと、看護師や准看護師、看護補助が働いています。病院では、看護師や准看護師、看護補助のスタッフに加えて、薬剤師、栄養士、病院の科によっては放射線技師、理学療法士、作業療法士のスタッフも必要になります。地域医療支援病院や特定機能の病院、臨床研究中核病院は、それぞれ専門家に特化し研修を重ねているため、数多くの医療スタッフが必要とされているのです。さらに3つ目は、クリニックと病院では、働き方に違いがあります。病院は、24時間体制で動いているため、勤務体制も夜勤や土曜日出勤があります。しかし病院によっては、人員確保のため緊急で呼び出しがある場合もあります。プライベートの時間が確保できない一方、その分夜勤手当、休日出勤手当がもらえるため、より収入アップを期待できます。

クリニックでは、診療時間と診療日が決められているため、日勤の仕事になります。そして、専門科に特化しているため、総合病院よりも患者数が少ないのが特徴です。スタッフは、ゴールデンウィーク、年末年始、お盆などまとまった休日が取れます。休日出勤や夜勤手当がない分、病院で働くよりは給料は少なくなる可能性がありますが、プライベートの時間は確保されます。プライベートと収入、どちらを優先するかで働く職場を決めると良いでしょう。